さて、前回はVPNサーバーの起動までやりましたので、さっそく、iPhoneからVPNサーバが稼働しているMacにSSH接続でアクセスができるかどうかやってみます。
SSHとは、Secure Shellの略で、暗号や認証の技術を使って、リモートでコンピュータと通信をする通信方式です。
まず、Mac側でSSH接続ができるように設定をします。
「システム環境設定」の「共有」の「リモートログイン」にチェックを入れます。
そして、「アクセスを許可」するユーザを、「すべてのユーザ」ではなんか気持ち悪いので、使っているユーザとAdministratorsだけにします。
次に、iPhone側の設定に移ります。
iPhoneは3g回線で接続されている状態で、Macに対してVPN接続をしてから、SSH接続をします。
最初にVPN接続の設定をします。
iPhoneの「設定」から「一般」に入り、「VPN」を選択します。
「VPN構成の追加」を選択して、設定をしていきます。
通信方式はPPTPを選択、説明は任意のものを入力します。サーバには自宅のMacがインターネット通信をする際にプロバイダから割り当てられているIPアドレスを設定しますが、分からない場合は、こちらのサイトを利用すると、調べることができます。
アカウントとパスワードは前回の「iVPN」で設定したものを設定します。
これでVPN接続の設定ができたので、実際に接続をしてみます。
設定したVPNが選択されていることを確認して、VPNのスイッチを入れてみます。
接続されると、画面の右上に「VPN」のマークが表示されます。つながりました!
VPN接続ができたら、いよいよ、SSH接続をします。
SSH接続をするために選定したアプリはこの2つです。
「iTerminal」と
「ServerAuditor」
どちらもSSH接続をするためのアプリです。
VPNの接続ができている状態で、SSHのアプリを起動します。「iTerminal」の方で説明しましょう。
起動した画面からSSHを選択して、
Host Name or IP AddressにはMacに割り当てられているIPアドレスを設定します。先ほど調べたプロバイダから割り当てられているIPアドレスではないことに注意してください。
Portは22のままでOK。User NameとPasswordはこれまでに使ったものと一緒のもので設定し、画面下の「Connect」ボタンを押します。
すると、
つながりました!!
Perlもきちんと動きますし、
vimも使えます。
今回接続した「iTerminal」ですが、もう一つ選定をしたアプリの「ServerAuditor」も設定方法に大きな違いはありません。
「iTerminal」の良い所は、カーソル移動キーが用意されている点が非常に便利です。
しかし、残念なことに、横画面表示ができません。。。
その点、もう一つ選定した「ServerAuditor」は横画面表示ができますが、カーソル移動キーがありません。どちらも一長一短です。
どちらのアプリもiPad版もありますので、大きな画面で使えば、問題ないんですけどね。。
さて、VPNとSSHで接続までは行きましたが、もう一つ、外出先から接続するためにクリアしなければならない問題があります。
それは、プロバイダから割り当てられるIPアドレスは常に一定ではないということ。
家にいれば、今割り当てられているIPアドレスをMacで調べることはできますが、外出先からMacに接続したいのに、Macの中のことを知らなければ接続できないなんて、たまご・にわとりですよね。
これをクリアするために、次回は「ダイナミックDNS編」を書きます。
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